
面接でリアルタイム翻訳を使う方法

面接まで進みました。仕事の内容もよく、会社もよい。ひとつだけよくないのは、面接がある言語で行われ、その言語を「だいたい追える」程度だということです。そして「だいたい追える」では足りません。次の質問が、内定が出るかどうかを分けるからです。
この記事では、ほぼすべての状況を覆う二つの場面、対面とオンラインでの使い方を説明します。そのあとで、多くの応募者が本当に知りたい問い、つまり「これは使ってよいのか、面接官に伝えるべきか」に答えます。
想定している読者は二種類です。外資系企業や海外企業の英語面接を受ける日本語話者と、日本で就職活動をしている留学生です。どちらの場合も、必要なのは言語の壁を薄くすることであって、能力を偽ることではありません。この記事はその前提で書いています。
面接がふつうの会議と違う理由
雑談の通話を訳すのとは、条件が三つ違います。
- やり直しが利きません。 質問を聞き逃せば、その答えを落とします。30 分の面接で「すみません、もう一度お願いします」を三回言うのは、それ自体が印象に響きます。
- 面接官には頼れません。 字幕を有効にしてくださいとも、ゆっくり話してくださいとも言いにくい場面です。
- 緊張しています。 ふだんなら聞き取れる言い回しが、緊張すると通り過ぎます。
適切な設定は、翻訳を完全に自分の側で完結させます。面接官からは見えず、遅れがなく、保存するかどうかも自分で決められます。
二つの場面
| 対面の面接 | オンライン面接 |
|---|---|---|
面接官の話し方 | 同じ部屋で声として | Zoom、Teams、Meet、Webex 経由 |
使う端末 | スマートフォン | ノートパソコンのブラウザ |
音の取り込み方 | マイク | ブラウザのタブ音声 |
字幕を読む場所 | 画面、または浮かぶ字幕 | 面接の横の画面、または浮かぶ字幕 |
面接官に見えるもの | 何もありません | 何もありません |
どちらも 100 を超える言語ペアに対応し、一つの契約で使えます。面接官の側で何かを入れたり変えたりする必要はありません。
方法 1. 対面の面接
部屋、オフィス、カフェなど、面接官の声が空気を通って届く場所で使います。
必要なもの
- スマートフォン(iPhone または Android)
- 設定に 30 秒ほど
1. アプリを入れる
iPhone または Android に入れておきます。面接の前日までに済ませ、一度動かしておいてください。当日に初めて開くのは避けたいところです。
2. 二つの言語を選ぶ
面接官の言語と、自分が読みたい言語を選びます。標準で双方向なので順序は関係ありません。面接官の話だけを訳せばよい場合は、言語のあいだの矢印をタップして一方向に固定すると安定します。

3. 収録を開始する
マイクのアイコンをタップします。初回はマイクの許可を求められます。
4. 端末を置く
机の上に、画面を上にして置きます。面接官との距離が 1〜2 メートル以内であれば、内蔵マイクで十分に拾えます。手に持つより、置いたほうが安定します。
自然に見せるための工夫
日本の面接では、机の上にスマートフォンを置くこと自体が気になる場面もあります。次の点を押さえておくと自然です。
- 面接の冒頭で一言添えます。 「聞き取りの補助にメモと翻訳を使わせていただきます」と伝えるだけで、印象はむしろよくなります。黙って机に置くより、伝えたほうが安全です。
- 画面を伏せず、堂々と置きます。 隠そうとする動きのほうが目立ちます。
- 画面を見る時間を短くします。 質問の途中で一度視線を落とし、答えるときは相手を見る。この往復に慣れておくと、会話の流れが崩れません。
- 機内モードにはしないでください。 通信が必要です。通知はオフにしておきます。
方法 2. オンライン面接
Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webex のいずれでも同じ手順です。
必要なもの
- ノートパソコンと、タブの音声共有ができるブラウザ
- 面接のリンク
1. ウェブ版を開く
ウェブ版を開いてサインインします。

2. 面接のリンクをブラウザで開く
面接プラットフォームの「ブラウザで参加」を選びます。インストール版ではなくブラウザ版で参加することが、タブの音声を取り込むための条件です。

3. 二つの言語を選ぶ
面接官の言語と自分の言語を選びます。
4. 画面取り込みを選ぶ
新しい収録を開始し、画面またはタブの取り込みを選びます。

5. 面接のタブを選び、音声の共有にチェックを入れる
面接が動いているタブを選び、タブの音声を共有にチェックが入っていることを確認します。ここを忘れると、タブは見えているのに音が入りません。いちばん多いつまずきです。

字幕をどこに置くか
面接の画面と字幕を左右に並べるのが基本です。カメラを見る目線と字幕を読む目線が近くなるよう、字幕は画面の上のほうに置くと、視線の動きが小さくなります。

使ってよいのか、伝えるべきか
いちばん多い質問なので、はっきり書きます。
使うこと自体は問題ありません。 応募者が自分の端末で理解の補助を使うことは、辞書を引くことやメモを取ることと同じ種類の行為です。面接官のシステムに何も加えず、相手の側では何も起きません。
ただし、伝えることをすすめます。 特に日本の面接文化では、あとから分かるより先に言っておくほうが、ほぼ常に印象がよくなります。冒頭に一言、「聞き取りの補助に翻訳ツールを使わせていただきます」と添えるだけで十分です。多くの面接官は問題視しません。
言語能力そのものが評価対象の場合は、必ず伝えてください。 「日本語で業務ができること」や「英語での折衝ができること」が要件に入っている職種では、翻訳ツールを黙って使うのは、能力の偽装に近づきます。その場合は使わないか、使うことを明示したうえで、素の言語力も見てもらうのが誠実です。長期的にも、入社後に困るのは自分です。
録音については分けて考えてください。 訳文を読むだけであれば、記録は残りません。保存する場合は、相手の許可なく会話を記録することになるため、面接官に確認してください。この点は国や企業の規則によって扱いが違います。
Whisperr が面接に向いている理由
面接官からは見えません。 自分の端末の中だけで動きます。面接のシステムに参加者が増えることも、通知が出ることもありません。
音声は保存されません。 リアルタイムに処理され、サーバー上に残り続けることはありません。記録を保存するかどうかは自分で選べ、いつでも削除できます。面接の内容という性質を考えると、この点は重要です。
100 を超える言語に対応します。 英語だけでなく、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語など、日本で就職活動をする人の母語として実際に多い言語も含みます。
同じ契約で両方に使えます。 対面もオンラインも、追加の費用なく同じアカウントで使えます。面接は一度では終わらないので、これは実利があります。
よくある質問
面接官に気づかれますか
こちらの画面をのぞかない限り気づかれません。対面では机の上のスマートフォン、オンラインでは自分のパソコンの中だけの動作です。ただし、上に書いたとおり、気づかれるかどうかより、先に伝えるかどうかで考えることをすすめます。
自分の答えも訳されますか
訳されます。標準で双方向です。ただし面接では、面接官の話だけを訳す一方向に固定したほうが、画面が読みやすくなることが多いはずです。
技術面接のように専門用語が多い場合は
一般的な技術語彙はよく扱えます。社内固有の略語や、ごく新しい用語は、文脈が増えるまで揺れることがあります。面接の前に、その業界の用語で一度試しておくと安心です。
ビデオ通話ではなく電話面接の場合は
iOS も Android も、通話中の音声にアプリが直接アクセスすることを許していません。二台目の端末が必要です。スピーカーホンにして、もう一台で聞き取らせます。ただし電話面接では机の上に二台並ぶことになるので、対面より不自然に見えにくい反面、音質は落ちます。
事前にどれくらい練習が必要ですか
一度で十分です。面接の前日に、同じ設定で 10 分ほど、その言語の動画やニュースを流して読んでみてください。確認したいのは翻訳の精度ではなく、視線の往復に慣れることです。ここに慣れていないと、当日に画面を見る時間が長くなりすぎます。
次の面接で試す
準備は当日ではなく前日に済ませてください。アプリを入れ、言語を選び、一度動かしておく。それだけで、当日に考えることが一つ減ります。
iPhone アプリ、Android アプリ、ウェブ版から始められます。