WhisperrとGoogle翻訳(会話モード)はどちらを使うべきか【2026年版】

WhisperrとGoogle翻訳(会話モード)はどちらを使うべきか【2026年版】

Jane
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日本では、翻訳アプリといえばGoogle翻訳、そして文章ならDeepLという認識が定着しています。加えて、情報通信研究機構(NICT)が開発した無料のVoiceTraも、旅行や窓口対応で広く使われています。これらは対面の会話でよくできたツールです。この記事は「どちらが優れているか」ではなく、「どの場面でどちらに届かなくなるか」を整理します。

一覧比較

Whisperr

Google翻訳(会話モード)

料金

無料プランと有料プラン

無料

対応環境

Webアプリ、iOS、Android、Mac、Windows、ブラウザ拡張機能

iOS、Androidアプリ

Zoom / Teams / Meet / Webexの通話

対応。ブラウザタブやシステム音声を取り込む

会議の音をスピーカーで流して拾う必要がある

YouTube、ウェビナー、ポッドキャスト

対応。タブの音声を取り込む

音をスピーカーで流して拾う必要がある

他アプリの上に重ねる字幕

対応

非対応

字幕URLの共有(ブロードキャスト)

対応

非対応

文字起こしのみ、翻訳のみの表示切替

対応

常に両方を表示

オフライン

非対応

会話モードは非対応

対面モード

対応。画面を180度回転して相手に見せる

対応。画面分割

連続した聞き取り

標準で対応

発話ごとに区切る方式

読み上げの声

自然

会話モードでは平坦

連続音声翻訳の対応言語

100以上

限定的

想定用途

会議、通話、映像、長い会話、対面

2人の短いやり取り

カメラ翻訳

非対応

対応

文字翻訳

非対応

対応

Google翻訳は文字翻訳で100以上の言語、カメラ翻訳や手書きにも広く対応しています。守備範囲の広さは圧倒的です。ただし、会議や映像で効いてくる「連続した音声翻訳」の範囲は、見出しの数字より小さくなります。ここが比較の核心です。

Google翻訳の会話モードとは

会話モードは、Google翻訳アプリでボタンを押し、2人が交互に話すと、その都度画面と音声で翻訳される機能です。対面表示では、話者それぞれが自分の側で文字起こしと翻訳を読めます。旅行会話のために作られた機能で、その出自が今も設計に残っています。

iPhone google translate conversation mode dark mode.png

短いやり取りには十分です。問題が出るのは、相手が止まらずに話し続けたときです。会議の議題を読み上げる、商談で条件を説明する、講演を聞く。いずれも「交互に短く話す」形にならないため、区切って訳す方式では追いつきません。

Whisperrとは

Whisperrは連続した音声を翻訳するために作られたリアルタイム音声翻訳ツールです。ブラウザのWebアプリ、iPhone、Android、Mac、Windows、ブラウザ拡張機能で動きます。2つの言語を選べば標準で双方向に翻訳し、入力と出力を指定する必要がありません。

web app dashboard.png

最大の違いは音声の取り込み方です。マイクだけでなく、ブラウザのタブやパソコンのシステム音声を直接取り込めるため、画面の向こうから流れてくる音声を扱えます。

Google翻訳でZoomやYouTubeの音声を翻訳できるか

厳密には「できなくはない」ですが、方法は一つしかありません。会議や動画の音をスピーカーから流し、それをスマートフォンのマイクで拾わせる方法です。

この方法には現実的な問題があります。イヤホンを使えません。周囲に会議の内容が聞こえます。スピーカーから出た音を空気越しに拾い直すため、音源から直接取り込む場合より精度が落ちます。そして会話モードは発話ごとに区切る方式なので、複数人が話す会議では途中で追随しなくなります。

Whisperrはタブの音声かシステム音声を直接取り込みます。イヤホンを使ったまま、周囲に音を出さずに、音源そのものから翻訳できます。オンライン会議で翻訳が必要な場面では、この差がそのまま結果に出ます。

webapp german to english translation.png

パソコンやブラウザで使えるか

Google翻訳の会話モードはモバイルアプリの機能です。パソコンのブラウザ版には会話モードがありません。仕事の会議がパソコンで行われる以上、これは小さくない制約です。

WhisperrはブラウザのWebアプリ、Windows版、Mac版でも動作します。会社のパソコンにソフトを入れられない場合でも、ブラウザだけで完結します。

他のアプリの上に字幕を重ねられるか

Google翻訳にこの機能はありません。翻訳を読むにはアプリを開いている必要があります。

Whisperrのフローティング字幕は、他のアプリを使いながら画面の上に字幕を重ねます。動画を見ながら、資料を見ながら、SNSのライブ配信を見ながら字幕を読めます。

その場の複数人に字幕を配れるか

Google翻訳にこの機能はありません。1台の画面を一緒に見るか、それぞれが自分のアプリを開くことになります。

Whisperrのブロードキャストモードは、翻訳ルームのURLを共有し、受け取った人がそれぞれの端末で、それぞれの言語で読める仕組みです。社内の説明会や、複数人での商談で使えます。

broadcast mode diagram.png

表示の切り替えと読み上げの質

Google翻訳の会話モードは、文字起こしと翻訳を常に両方表示します。Whisperrは文字起こしのみ、翻訳のみ、両方の3通りを切り替えられます。翻訳だけを追いたい会議では、画面の情報量が減るぶん読みやすくなります。

読み上げの声については、会話モードの音声は平坦な印象になります。長時間聞き続ける用途では、この差が疲労に効いてきます。

DeepLはどうか

日本ではDeepLの評価が高く、比較の対象として名前が挙がることが多いため、正直に位置づけを書いておきます。

DeepLの強みは文章翻訳の自然さです。メールや資料の翻訳では、Google翻訳より読みやすい結果になることが多く、その評価は妥当です。一方で、リアルタイムの音声会話については、DeepL Voiceという別の製品が用意されており、Microsoft Teamsとの連携を軸にした法人向けの構成です。2026年8月時点で公開価格がなく、商談が前提のため、個人が次の会議で試すという使い方はできません。対応言語もDeepL Voiceのページで40以上、以前の資料では14から30と記載があり、数値が一貫していません。

まとめると、文章ならDeepL、目の前の短い会話ならGoogle翻訳やVoiceTra、会議や映像の連続した音声ならそれを取り込めるツール、という住み分けになります。

VoiceTraはどうか

VoiceTraはNICTが開発した無料アプリで、33言語に対応しています。旅行会話に最適化されており、逆翻訳を表示して自分の発言がどう伝わったかを確認できる点は、他の無料アプリにない利点です。窓口や店頭での対応にはよくできています。

ただしこちらも1回の発話ごとに区切って訳す方式で、会議や動画の音声を取り込む手段はありません。無料で精度も高いのですが、それは対面の逐次翻訳という用途の中での話です。無料の範囲で日常会話は賄えますが、それで会議まで賄えるという意味ではありません。

対応言語はどちらが広いか

Google翻訳は文字翻訳で100以上の言語に対応します。ただし連続した音声翻訳が使える範囲はそれより狭くなります。Whisperrは100以上の言語で連続した双方向の音声翻訳に対応します。

日本で実務上効いてくるのは、日本語と東南アジアの言語の組み合わせです。ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、タイ語は、外国人材との社内会議や店頭での対応で実際に必要になる言語ですが、機能によっては対象外になります。必要な組み合わせは事前にご確認ください。

カメラ翻訳と文字翻訳

Whisperrにカメラ翻訳と文字翻訳はありません。メニューや看板を読む、書類を訳す、という用途はGoogle翻訳の領域です。ここは競合していません。両方入れておくのが現実的です。

音声の扱い

Whisperrは音声をリアルタイムに処理し、恒久的には保存しません。社外との会議や個人情報を含む会話の前には、どのツールであってもデータの取り扱い方針をご確認ください。

Google翻訳が向いている場面

  • 旅行先で注文する、道を聞く、値段を確認する。
  • メニューや看板をカメラで読む。
  • 文章を訳す。手書きを認識させる。
  • オフラインで使いたい(会話モードは対象外ですが、文字翻訳はオフラインパックに対応します)。
  • 費用をかけたくない。

この範囲であれば、Google翻訳かVoiceTraで完結します。無理に有料ツールを使う理由はありません。

Whisperrが向いている場面

  • ZoomやTeamsの会議を、主催者の設定に関係なく翻訳したい。
  • YouTubeや配信、ポッドキャストの音声を追いたい。
  • 相手が止まらずに話す商談や講演を理解したい。
  • イヤホンで聞きながら、周囲に音を出したくない。
  • その場の複数人に字幕を配りたい。
  • 会話の記録を両方の言語で残したい。

Whisperrを使い始める手順

ステップ1:使う環境を選ぶ

ブラウザならWebアプリ、スマートフォンならiPhoneまたはAndroid、会議中心ならブラウザ拡張機能が便利です。

ステップ2:登録して2つの言語を選ぶ

日本語と相手の言語を選びます。入力と出力の指定は不要です。

ステップ3:音声の取り込み元を選ぶ

目の前の会話ならマイク、オンライン会議や動画ならタブの取り込み、パソコンのアプリで再生している音声ならシステム音声を選びます。

ステップ4:表示を選ぶ

文字起こしのみ、翻訳のみ、両方から選びます。

ステップ5:録音を開始して読む

録音を開始すると、話されるそばから字幕が流れます。

iphone  english german translation  dark mode

結論

Google翻訳を置き換えるツールではありません。カメラ翻訳も文字翻訳もない以上、旅行や日常の場面ではGoogle翻訳のほうが便利です。分かれ目は、翻訳したい音声がどこにあるかです。目の前の人の声だけなら、Google翻訳とVoiceTraで足ります。ZoomやTeamsの通話、動画、配信、止まらない商談の音声が含まれるなら、それを取り込めるツールが必要になります。両方を入れておいて、場面で使い分けるのが最も現実的です。

よくある質問

Whisperrは無料で使えますか

無料プランがあり、実際の会話や会議で試せます。継続的に使う場合は有料プランが必要です。

iPhoneやAndroidで使えますか

どちらにも対応しています。iPad、Mac、Windows、ブラウザのWebアプリでも同じアカウントで使えます。

Google翻訳でZoom会議を翻訳できますか

会議の音をスピーカーで流し、マイクで拾わせる方法なら可能です。ただしイヤホンが使えず、周囲に音が漏れ、精度も落ちます。会話モードは発話ごとに区切る方式なので、複数人が話す会議では追随しません。

Google翻訳の会話モードはオフラインで使えますか

使えません。文字翻訳はオフラインパックに対応していますが、会話モードには通信が必要です。

対応言語が多いのはどちらですか

文字翻訳を含めた総数ではGoogle翻訳です。会議や映像で必要になる連続した音声翻訳では、Whisperrが100以上の言語に双方向で対応します。用途によって答えが変わります。

日本語の精度はどちらが高いですか

短い発話であれば大きな差は出ません。差が出るのは、話が長くなったとき、複数人が話すとき、専門用語が続くときです。日本語は主語を省略しやすいため、重要な場面では主語を入れて話すと、どのツールでも精度が上がります。

WhisperrはGoogle翻訳を完全に置き換えますか

置き換えません。カメラ翻訳と文字翻訳がないため、メニューを読む、書類を訳すといった用途はGoogle翻訳が担当します。連続した音声を翻訳する部分だけを置き換えるツールだとお考えください。