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【2026年版】オンライン会議のリアルタイム翻訳アプリおすすめ比較

Zoomの通話に相手が英語で参加してくる。台北のサプライヤーがTeamsに入ってくる。ベトナムから来た新しいメンバーが、Google Meetの内容を半分しか追えていない。オンライン会議は世界中を1クリックの距離にしましたが、全員が同じ言語を話すようにはしてくれませんでした。
日本の職場ではこの状況が起きやすくなっています。MM総研の調査によると、企業のWeb会議システム利用率はZoomが61.6%、Microsoft Teamsが46.2%、Webexが9.8%です。社内はTeams、取引先とはZoom、海外拠点とはMeetという使い分けは珍しくありません。つまり、1つのサービスの純正機能だけで全部の会議を賄うのは、そもそも構造的に難しいということです。
良い知らせは、音声翻訳の実力が本物になったことです。厄介なのは、「リアルタイム翻訳」という言葉がツールによってまったく違うものを指している点です。字幕を1言語で出すだけのもの、特定の会議サービスの中でしか動かないもの、法人ライセンスと情報システム部門への申請が必要なもの。そして、会話そのものを双方向に、会議サービスを問わず読み上げてくれるものは、ごく一部です。
この記事では、2026年のオンライン会議向けリアルタイム翻訳アプリを、得意なこと、弱いところ、選び方の順に整理します。

オンライン会議向けの翻訳ツールを選ぶ基準
録画された動画ではなく、進行中の通話を翻訳する場合に本当に効いてくるのは次の点です。
- 連続してリアルタイムに出力されること。 発言のたびにボタンを押す方式では会議の流れが切れます。話している最中から翻訳が流れ続ける必要があります。
- 双方向であること。 会議は会話です。相手の発言を自分の言語に、自分の発言を相手の言語に、1つのセッションで標準的に両方向へ翻訳できることが望ましいです。
- 音声読み上げと字幕の両方があること。 字幕は読むのに適していますが、読み上げがあれば話者や共有画面から目を離さずに済みます。
- サービスをまたいで使えること。 会議は1つのアプリに集約されません。Zoom、Teams、Google Meet、Webexのどれでも同じように翻訳できるほうが現実的です。
- ライセンスの制約が少ないこと。 純正機能は特定の有料プラン、追加オプション、主催者権限を前提にしがちです。誰が会議を設定したかに関係なく、自分の側だけで動くツールは強みがあります。
- 対応言語と、音声の取り扱い。 対応言語の広さに加えて、音声が保存されるかどうかも確認すべき点です。社外との会議では特に重要になります。
一覧比較
ツール | 向いている用途 | 双方向のリアルタイム翻訳 | 複数サービス対応 | 音声読み上げ | 対応言語 |
|---|---|---|---|---|---|
Whisperr | サービスを問わない会議翻訳 | 対応 | Zoom、Teams、Meet、Webex、ブラウザ | 対応 | 100以上 |
Zoom(翻訳字幕・Voice Translator) | 社内外ともZoomに統一 | 字幕が中心 | Zoomのみ | なし | ベータの限定リスト |
Microsoft Teams(Premium) | Microsoft 365中心の企業 | 字幕のみ | Teamsのみ | なし | 30以上 |
Google Meet | Workspaceで手早く字幕 | 字幕のみ | Meetのみ | なし | 限定的 |
Notta | 日本語の議事録と翻訳 | 文字起こしが主軸 | Zoom、Teams、Meet、Webex | なし | 58言語 |
Sentio(ポケトーク) | 参加者全員への字幕配信 | 主催者側で用意 | ブラウザ | 対応 | 話者44言語、出力77言語 |
通訳者派遣 | 重要度の高い会議 | 対応(人間) | 会議サービスを問わない | 対応 | 通訳者による |
数値はいずれも各社の公表値で、2026年8月時点のものです。以下、それぞれの詳細です。

1. Whisperr:会議サービスを問わず使いたい人に
Whisperrは、会議が出力する音声を、どのサービス上の会議かに関係なく翻訳する専用のリアルタイム音声翻訳ツールです。会議の機能としてではなく、自分の端末側で動くため、今日のZoomにも明日のWebexにも同じ設定のまま対応できます。
音声の取り込み方法はいくつかあります。
- ブラウザタブの取り込み。 Webアプリまたはブラウザ拡張機能で、会議タブの音声を直接取り込みます。最も雑音が入らない方法です。
- システム音声の取り込み。 Windows版・Mac版のデスクトップアプリなら、通常の会議アプリを使ったままパソコンの再生音を取り込めます。
- マイクからの取り込み。 会議の音をスピーカーで再生して聞き取る方法で、iPhone、Android、Mac、Webアプリで使えます。
- ブロードキャストモード。 翻訳ルームのリンクを共有し、参加者が各自の言語で読めるようにします。
- ミーティングボット。 ボットを参加者として会議に入れ、翻訳を手元の端末に流します。
翻訳は連続的で、標準で双方向に動作します。字幕と音声読み上げの両方に対応しているため、読むのではなく聞いて会議を追うこともできます。公表値では100以上の言語、遅延は約0.2秒で、音声はリアルタイムに処理され恒久的には保存されません。
優れている点
- Zoom、Teams、Google Meet、Webex、そしてブラウザの音声全般に対応するため、1つのツールですべての会議を賄えます。
- 字幕と音声読み上げの両方を備えた、本当の意味での双方向翻訳です。
- 100以上の言語に対応し、遅延が小さいため、テンポの速い会話にも追随します。
- 主催者の許可も法人ライセンスも不要で、自分の側だけで完結します。
- Webアプリ、iPhone、Android、Mac、Windows、ブラウザ拡張機能で動作します。
正直な弱点
- 会議クライアントの中のボタンではなく、別に用意するアプリです。最初の設定が一手間あります。
- ブロードキャストモードが翻訳するのは話者の発言で、参加者全員の発言ではありません。
- 構造化された議事録は作成しません。日本語の議事録が主目的ならNottaのほうが直接的です。
料金: 無料プランで試せます。有料はPro Weeklyが9.99ドル、Pro Annualが年84.99ドル、Teams & Enterpriseが1ユーザーあたり月29ドルまたは年120ドルです(2026年8月時点)。米ドル建てのため、円換算額は為替により変動します。
向いている人: 複数の会議サービスをまたいで通話があり、音声つきの双方向翻訳が欲しい人。
2. Zoom純正の翻訳字幕とVoice Translator:社内外ともZoomのとき
Zoomにはリアルタイムの翻訳字幕があり、2026年4月には音声から音声へ翻訳するVoice Translatorのベータ版も公開されました。組織全体がZoomを使っていて対象プランを契約しているなら、追加で入れるものがなく、最も抵抗の少ない道です。日本ではZoomの利用率が61.6%と高いため、この条件に当てはまる企業は少なくありません。
制約は純正機能に共通するものです。翻訳字幕は読むためのもので音声読み上げはありません。Voice Translatorは有料プラン、Zoom Workplaceのデスクトップクライアント、主催者による有効化が前提で、ベータ期間中は米国のクラスタでのみ動作します。そしていずれもZoomの中でしか使えないため、TeamsやWebexの会議では何の役にも立ちません。
優れている点
- Zoomに標準で組み込まれており、字幕が会議画面にそのまま表示されます。
- 対象プランを契約したZoom中心の組織にとっては安定した選択肢です。
正直な弱点
- Zoomの会議専用です。
- 翻訳字幕は音声読み上げに対応しません。
- 対象の有料プランと、主催者側の設定が必要です。参加者からは有効化できません。
向いている人: 会議がZoomにほぼ統一されていて、画面上の字幕があれば足りるチーム。
3. Microsoft Teams(Teams Premium):Microsoft 365中心の企業に
Teamsはライブキャプションに対応し、Teams Premiumを追加すると30以上の言語でリアルタイム翻訳字幕とAIによる要約が使えます。Microsoft 365で統一している組織なら、情報システム部門が一括管理できる点も含めて素直な選択です。日本企業のTeams利用率は46.2%で、社内会議の標準になっている企業が多くあります。
一方でZoomと同じく、プラットフォームに閉じた字幕ベースの機能です。Teamsの中でしか効かず、翻訳を読み上げず、言語数の多い機能はTeams Premiumの追加ライセンスの向こう側にあります。
優れている点
- Teamsに統合され、企業として一括管理できます。
- Teams Premiumで30以上の言語の翻訳字幕に対応します。
正直な弱点
- Teamsの会議専用です。
- 字幕のみで、音声読み上げはありません。
- 主要な機能にTeams Premiumのライセンスが必要です。
向いている人: 会議がほぼTeamsで完結する、Microsoft中心の企業。
4. Google Meet:Workspaceで手早く字幕を出したいとき
Google Meetは対象のGoogle Workspaceプランで翻訳字幕を提供しており、字幕をオンにするだけで他言語の発言を読めます。会議がすでにMeetで、アカウントが条件を満たしているなら、最も手間のかからない方法です。
制約は他と同じで、Meet専用、字幕のみ、対応する言語ペアは専用ツールの100以上と比べて限定的です。
優れている点
- Meetの中でオンにするだけで、インストールするものがありません。
- 主要な言語であれば、読みながら追うには十分です。
正直な弱点
- Google Meet専用です。
- 字幕のみで、対応する言語ペアが限られます。
- 利用可否がWorkspaceのプランに依存します。
向いている人: Meetの中で手早く字幕が欲しいWorkspace利用者。
5. Notta:日本語の議事録と翻訳をまとめたいとき
Nottaは日本市場で広く使われているAI文字起こしサービスです。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webexと連携して会議に自動参加し、文字起こしとリアルタイム翻訳、AI要約をまとめて行います。日本語のUIと日本語の文字起こし精度は、社内展開の説明コストを下げてくれます。
ただし主軸は同時通訳ではなく議事録です。ビジネスプランでもリアルタイム翻訳は1言語という制約があり、多言語が飛び交う会議には設計が合いません。会議にボットが参加する点も、社外の会議では確認が必要になります。
優れている点
- 58言語に対応し、2カ国語の同時文字起こしと翻訳ができます。
- 主要4サービスと連携し、会議に自動参加します。
- 会議後の要約で、決定事項を追いやすくなります。
正直な弱点
- ボットが会議に参加するため、他社主催の会議では事前確認が要ります。
- リアルタイム翻訳は1言語という制約があります。
- 遅延の数値は公表されていません。
料金(Nottaの公開プラン、2026年8月時点): プレミアム月額1,980円(税込)、年額14,220円。ビジネス月額2,508円、年額30,096円。
向いている人: 議事録の作成が主目的で、翻訳はその付随機能として欲しい人。
6. Sentio(ポケトーク for BUSINESS 同時通訳):参加者全員に届けたいとき
Sentioはポケトーク社のAI同時通訳サービスです。ブラウザで動作しインストールが不要で、URLやQRコードを共有すると50名まで各自の端末で翻訳字幕を読めます。50名を超える規模はConferenceプランで対応しています。翻訳を自分だけでなく、その場の全員に配りたい場合の選択肢です。
同社は遅延を「数秒以内のリアルタイムに近い体感」と表現しています。説明会やセミナーの内容を追うには十分ですが、その場で発言を返す会議では数秒の差が効いてきます。無料プランは月30分で、実際に試すには足りますが、継続利用を賄う枠ではありません。
優れている点
- ブラウザで動作し、インストールが不要です。
- 話者側44言語、翻訳出力77言語に対応します。
- 認知度の高いブランドで社内説明が通りやすいという実務的な利点があります。
正直な弱点
- 主催者側で用意する前提で、他社の会議に持ち込む用途には向きません。
- 遅延は「数秒以内」で、双方向の会話には向きません。
料金(ポケトーク公式サイト、2026年8月時点): 無料0円(月30分)、プレミアム月額3,300円(税込)または年額33,000円(税込)。
向いている人: 社内説明会やセミナーで参加者全員に字幕を配りたい主催者。
7. 通訳者派遣とInterprefy / KUDO:重要度の高い会議に
契約交渉、規制対応、医療や法務が絡む場面では、日本では今も通訳者の手配が現実的な選択肢です。InterprefyやKUDOのような遠隔同時通訳プラットフォームも、AI翻訳とプロの通訳者ネットワークの両方を提供しています。
精度と責任の所在という点で、これらに勝る方法はまだありません。一方で費用は桁が違います。ビジネス会議の同時通訳の相場は1時間あたり10,000円から15,000円、半日で65,000円から70,000円、1日で90,000円から100,000円程度とされており、同時通訳は通常2名体制のため請求はその2名分以上になります。事前の手配も必要で、明日の打ち合わせには間に合いません。
向いている人: 誤訳の代償が費用を上回る会議。週次の定例や社内共有には過剰です。
Whisperrでオンライン会議を翻訳する手順
Zoom、Teams、Google Meet、Webexのいずれも同じ流れで翻訳できます。
ステップ1:会議をブラウザまたはアプリで開く
ブラウザのタブで会議に参加するか、デスクトップアプリで参加してその音声をパソコンから再生させます。

ステップ2:Whisperrを起動して音声を取り込む
Webアプリまたはブラウザ拡張機能を開き、会議タブの画面取り込みを選びます。会議アプリを使っている場合やスマートフォンの場合はマイク取り込みを選んでください。タブの音声を共有する設定を忘れないようにしてください。


ステップ3:2つの言語を選ぶ
会議で使われる2つの言語を選びます。入力と出力を指定する必要はありません。Whisperrは標準で双方向に翻訳します。

ステップ4:音声読み上げをオンにする(任意)
字幕を読むより聞いて追いたい場合は、読み上げを有効にします。
ステップ5:翻訳を開始する
セッションを開始すると、翻訳字幕がリアルタイムに流れます。自分が話した内容も相手の言語に翻訳されます。


結局どれを選べばよいか
- 会議サービスがばらばらの場合(今日はZoom、明日はTeams)はWhisperrです。どのサービスの会議でも双方向に、音声つきで翻訳できるのはこの選択肢だけです。
- 組織が1つのサービスに統一されていて字幕で足りる場合は、純正機能(Zoom、Teams Premium、Google Meet)が最も手間がかかりません。対象プランの契約が前提です。
- 日本語の議事録が主目的ならNottaです。
- 説明会やセミナーで参加者全員に配りたい主催者はSentioです。
- 誤訳の代償が大きい重要な会議は、通訳者の手配またはInterprefy、KUDOです。
相手の都合で会議サービスが決まる立場の人にとっては、サービスを問わない専用ツールが柔軟性で勝ります。Whisperrをこのリストの先頭に置いているのはそのためです。
よくある質問
主催者でなくても会議を翻訳できますか
できます。Whisperrのような独立したツールは自分の端末で動作し、自分が聞いている音声を翻訳するため、主催者の権限も管理者ライセンスも必要ありません。一方、ZoomやTeamsの翻訳字幕といった純正機能は、主催者のプランと設定に依存します。
双方向に翻訳されますか
Whisperrと人間の通訳を使うプラットフォームは双方向の会話に対応します。2つの言語を選べば、標準で両方向に翻訳します。Zoom、Teams、Google Meetの純正字幕機能は、話された言葉を読むための言語に変換するもので、行き来のある音声翻訳を想定した設計ではありません。
他の参加者に翻訳していることは分かりますか
必ずしも分かりません。自分の側で音声を取り込むツールは会議とは独立して動くため、ブロードキャストモードのように自分から共有しない限り、他の参加者からは見えません。
AIと人間の通訳者ではどちらが正確ですか
ニュアンスが重要で失敗の代償が大きい場面では、今もプロの通訳者が基準です。日常的な会議であれば、現在のAI翻訳は会話を無理なく追える速度と精度に達しており、費用と準備の手軽さでは比べものになりません。判断基準は精度そのものより、誤訳が起きたときの損失の大きさです。
対応言語はどれくらいですか
ツールによって大きく異なります。Whisperrのような専用ツールは100以上の言語に対応します。Nottaは58言語、Teams Premiumは30以上の翻訳字幕言語、Google Meetの翻訳字幕はさらに限定的です。日本語と中国語、日本語とベトナム語のように、必要な組み合わせが対応しているかは必ず事前に確認してください。
会議の音声は保存されますか
ツールによります。Whisperrは音声をリアルタイムに処理し、恒久的には保存しません。Nottaのような文字起こしサービスは、設計上、記録を保存します。社外との会議や個人情報を含む会議の前には、各社のデータの取り扱い方針を確認してください。
何かインストールする必要はありますか
ZoomやTeams、Meetの純正字幕は、対象プランがあれば追加のインストールは不要です。WhisperrはWebアプリ、ブラウザ拡張機能、iPhone、Androidのいずれでも動くため、ブラウザから何もインストールせずに始められます。Sentioもブラウザで動作しインストールを必要としません。会社のパソコンに制限がある場合は、この点が導入の可否を分けます。
まとめ
会議が常に1つのサービスで行われ、字幕で足りるなら、Zoom、Teams、Google Meetの純正翻訳が最も簡単な道です。会議サービスが分かれた時点で、あるいは管理者ライセンスなしで100以上の言語を双方向に、音声つきで翻訳したい時点で、専用ツールのほうが適した道具になります。2026年時点で当社が推すのはWhisperrです。
Webアプリを開くか、ブラウザ拡張機能を追加するか、iPhoneまたはAndroid版を入れて、次のオンライン会議を1分以内にリアルタイム翻訳してみてください。